台湾文化

贔屓(ひいき)が台湾の公園にいた!贔屓の意味と由来とは?

贔屓(ひいき)という言葉は日本でよく使いますよね。「自分の気に入った者を特別扱いして、力を添えること。扱いに差をつけて、愛情を注ぐこと」という意味で、「母は兄ばかり贔屓している」というネガティブな使われ方もあれば、「あのお客さんはうちを贔屓にしてくださる」というポジティブな使い方もされます。

台湾にいた贔屓

私が年末に台湾に帰省し、高雄を散歩しているときに、とある像が目にとまり、これって何?と台湾の家族に聞くと、 「Bìxì」と言われました。分からないので打ってもらうと、「贔屓」という漢字でした。なにか見たことある!と思って日本語で調べると、「ひいき」という読み方でした。

ということで贔屓(ひいき)を見つけました。これです↓笑

高雄にいた贔屓

いたのは高雄の主要な観光地の龍虎塔の前。いつも塔ばかりが観光ガイドに撮られて、さびしい思いをしていることでしょう笑

贔屓の由来とは

ではこの贔屓と日本語の意味にどのような繋がりがあるかというと、贔屓は龍が生んだ9頭の神獣「竜生九子」の一つで、姿は亀に似ています。重いものを担ぐのが好きで、そのため柱の土台などの装飾に用いられるのが普通です(高雄ののように単体で存在している方が珍しいです)。

贔は財宝がたくさんあることを表す文字。貝は財宝の意味があるので(買、貸、貯、貧、財などお金に関するものばかりですね)、それが3つも入っている感じが贔になります。屓の方も、元々は貝が3つの屭という字で、尸(かばね)という部首に入っていることから、それを抱えることを表します。(脱線しますが、尸という字は、元々は人が横たわるという意味なので屍屈展尻屁とかがありますが、广(まだれ)と混同されて、屋屏などもあります。)転じて、財宝を多く抱える→大きな荷物を背負う→盛んに力を使う、鼻息を荒くして働くなどの意味になりました。

さて、ここまででは贔屓が神獣であること、そして鼻息を荒くして働くという意味であることは分かりましたが、そこから転じてどうやって日本での意味になったのかについては、論理の飛躍が必要です。

一説では、柱の土台である贔屓を引っ張ると柱が倒れるというところから、ある人を特別扱いするとその人のためにならない、故にことわざに「贔屓の引き倒し」というのが出来、贔屓が特別扱いの意味になった、というのがあります。ですが、私からすれば、柱の下の贔屓を引っ張ることがどう特別扱いに繋がるのか不明なので笑、ちょっと納得できないです。

個人的な予想ですが、贔屓は龍の子なので、それはそれは優遇されて育ったのではないでしょうか笑 そうすると、教師があの生徒ばかり贔屓する、という日本の現代の意味とも近いかなーと思ったりします。どうでしょうか?

他の竜生九子は?

残念ながら、他の竜生九子で贔屓ほど現代語で活躍している神獣はいません。

贔屓(ひき、びし)、螭吻(ちふん)、蒲牢(ほろう)、狴犴(へいかん)、饕餮(とうてつ)、蚣蝮(??、はか)、睚眦(がいし、がいさい、やず)、狻猊(さんげい)椒図(椒圖、しょうず、じょくと)の9つが一説による竜生九子です(諸説あり)

中でも頑張っているのは螭吻(ちふん)で、名古屋城にいるシャチホコの原型は螭吻(ちふん)だと言われています。遠くを眺めるのが好きで、何かを咥えるのが好きらしいので、建築物の屋根に使われるようになりました。

まとめ

以上、公園での贔屓との出会いから少し発展させて見ました。歴史や由来を考えると、ますます中華圏と日本との文化的な近さが浮き彫りになって面白いですね!

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ありま
ありま
台湾嫁日記の管理人。台湾人と国際結婚した日本人夫。新宿区在住。'18/9 入籍、'19/5 日本挙式、'19/12 台湾挙式予定。普段は会社員として日々奮闘してます!